本記事は、創業者の二井がはじめてのシトロエン GS を所有した際の回顧録です。
私が、西武自動車京都営業所に入社したのは、確か昭和62年頃でした。
京都営業所といっても前身の平和モータースで、シトロエンにたずさわってウン十年というメカの方が数名在籍されていました。
その時、新人という事もあり、叱られているのか、鍛えられているのかよくわからない毎日でした。
西武自動車の取り扱い車種は、シトロエン、サーブ、プジョー(505のみ)でしたが、シトロエン以外の車を受注しても、ちっとも嬉しくありませんでした。
入社してから、営業車として、シトロエンが欲しいと思っておりましたが、社員のリース(月4万円程だったかな?)も入社1年後でないとダメと言われ、断念。
(しかし、月4万円ものお金は、安い給料から出せるはずもなくそれ以前のこと)
そんな時、他のセールスのBXの下取りとして、GSが入庫してきました。
ボディ色はソリッドのブルー。サンルーフ付の76年式GS1220パラスでした。内装もブルーモケットで、一目で気に入ってしまいました。
でも、端から見るとボデイも粉が吹いたような状態。LHM、エンジンオイルもれ、ですので、ポンコツにしか見えませんでした。
意を決して「このGS欲しいんですけど、お金有りません。社内のローンで何とか・・・」と支店長に掛け合ったところ、「月1万円、30回給与天引きでどうだ。」との事。
話がつき、実際にシトロエンオーナーの仲間入りに!!気分は舞い上がりました。でも、その後、難問が、・・・。
つづく