今日もメカとXANをリフトUPして、異音の原因を探っていました、一人がエンジンを
かけたまま、リフトの下で、汚れたシャシーに耳が擦れんばかりに聞いてました、足回りを
じーっと見てますと、ああ少しキャンバーがついているなーとか、良くこの足回り設計
したなーこれを自分で一から造れと云われたらゾットするなー・・・・瞑想が・・・・・
そうそう、私が学生時代に兄からの紹介で、レーシングカーのシャシの設計の神様
といわれる方を 紹介された事を思い出しました、その方は「沢島 武」さんという方で
京都の八幡の工場を間借りされ、サワシマ インダストリアル デザインをされてました。
佐川急便マーチのチームメカとかFJ１６００の設計をされていたのを思い出します。
よくニコニコしていて、いつも決まって、トレーナーに白のジーンズです。先日もモーター
スポーツ雑誌「レーシング オン」に ムーンクラフト代表の由良拓也さんの歴代の
レーシーングカーのデザイン集にも 載っていました。その中で とてつもない奇抜な
モデルは「サンダーF2？？？」だったかな？何がすごいって・・・変わり身のレーシング
カーともいいましょうか、あるときはF2、あるときはカテゴリーの違うグランチャンなんです。
そう、シャシーは同一でサイド カウルのみを交換するんです、フォーミラーか？空力G
Cか？です。レース界では異例でしょうね。成績は残念ながら泣かず飛ばずでしたが、
感動しました。このレーシングカーも沢島さんの発案でシャシーを設計されました。
日本初のF1 MAKI F1も 沢島さんの設計でした。（しってるー？）
それと、型遅れのレーシングカーを沢島マジック（その当時そう呼ばれた）でシャシーを
改良して、最新鋭のワークス（昔は工場レーサーと呼ばれた、古うー）を ぶち抜いたと
云う 伝説もありました。全力投球のサムライですよねーしびれます。一般で有名な
作品としてはトミーカイラZZのシャシーが沢島作と 云われてます。
残念ながら 亡くなられたのですが、私がボルボに在籍中に一度ショールームに来られ
「ひろゆき君！思わぬ大きな仕事が入ったので、いずれボルボを新車で買うから待っててね」
と おっしゃいました、今から考えると、時期的にはトミーカイラZZだったんですね。
それっきりで それが最後のお話でした。
